インド便に参加してくれた太田氏が、富山県の限界集落への旅に関する熱い日記を書いていたので、ご紹介します!
実は私もこの旅に参加させてもらったのですが、本当に多くのことを学んだり感じることのできる旅でした。
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どうも、最近めっきり田舎へ行くことの多い太田です。
農家さんのお宅で、寝泊りさせて頂いたのは初めてでした。
しかも、今回お世話になった農家さんはこれまたとてもパワフルで面白い方々でした。
http://doyuuno.net/
とりあえず、出発から振り返りましょう。
金曜日夜23時、仕事を切り上げて、集合地点の高田馬場へ。
さて、金曜夜に出発し、朝に富山県に到着をする。
土遊野があるところまで車で向かうのだが、
カーナビが最早意味が無いような表示に・・・!
携帯もほぼ圏外。
まさに、言葉の通り山の中にその農家さんはありました。
今回、僕らをガイドしてくれるのは橋本一家の御三方です。(夫妻&娘さん)
橋本さん夫婦は、二十数年前に、東京からこの地にやってきて、 畑や山を開拓し、今に至るとのことです。
着いてまずすぐに、仮眠!
その後、起床して皆で朝ご飯。
玄米、むっちゃ旨い。そして、養鶏場もあり卵も新鮮。
究極の卵かけご飯を頂きました・・・!
ご飯を食べたら、田んぼへ出向き、ひたすら稲刈り!
かなり稲刈り、得意になった気がします。あくまで気分ですが・・・。
その後、お昼前に畑でキュウリを収穫。そのまま水洗いをして頂きました!めっちゃみずみずしい。うます!
お昼を食べて、午後はまずは夜のおつまみとなる、枝豆を畑で収穫に。
鬼の勢いで枝豆を取りました。
枝豆を収穫したら、
近くの荒れた畑の草刈へ。
鎌を持って、1時間ぐらいかけて、ひたすら刈りまくる。
その間、会話ではなぜか恋話が中心となる。
やはり、恋愛ネタと、下ネタは、すべての人類のコミュニケーションツールだと再認識。
草刈が予想以上に早く終わったため、近くの温泉へ。
めっちゃ気持ちよかった・・・本物の温泉でした。ぬるっとしているぐらいが気持ち良い。
その後、蕎麦打ち体験へ。
人生で初蕎麦打ち。
とても難しかったのですが、なんとか皆でやりきりましたな。
(僕は正直、疲労で睡魔と一時闘っていましたが・・・。)
そして、打ち立ての蕎麦をその場で茹で上げる。
そして・・・食す!
ガチ旨。
そして昼間に収穫した枝豆・・・めちゃ旨!
そしてビール・・・この晩飯ヤババババババ!!!
もう、感無量の晩御飯でした。
蕎麦が本当に美味しい。感激したのぅ。
ちなみにその蕎麦を翌日の朝ご飯でも食べましたが、味はやっぱり半減しておりました・・・笑 蕎麦はできたてに限りますね!
宴会が終わった時点で、7時過ぎ。
一旦家に戻る。
8時前だったが、あまりにも睡眠欲に翻弄されていた僕は、とりあえず夜を闘うために速やかに就寝。1時間ほど寝る。
zzzZZZ
起床。
起きると、なぜか口笛を吹くことになる。
そこで、口笛コンクール成人の部39名の中に残っている私の口笛を披露。
なんとかお褒めの言葉を頂く。嬉しいもんです。
そしたら、幼稚園の先生が持ってきていたウクレレでいきなり音楽の時間に。笑
皆で唄いまくる。なんだか、こういう平和な時間もいいなーっておもう。
そして、橋本夫妻のお母さんを交えて、自分たちの将来、農業の現状、都会と田舎、豊かさとは何か?そのあたりでガチトークを繰り広げました。
橋本のお母さんは本当に凄いバイタリティと、発信力。
こんなにパワフルな奥さんがいて、この家は成り立っているのかなと思ったりして。
皆でディスカッションをしていたら24時を過ぎる。
明日も早いので就寝をするが、布団で隣になったなんちゃってケニア人の東大生が、やたら夜の話題で話しかけてくる。。。やはり、そっちの話は世界共通である。修学旅行の夜を思い出しました。えぇ。
翌朝、起床。
まずは朝ご飯。
天然酵母パンと、オカラ&蜂蜜のジャム、玄米や白米、そして昨夜の蕎麦。野菜シチュー。
卵の黄身だけ箸でつかめるほどの新鮮さ。
ほとんどが、この家では自給自足で賄われている。
鶏肉も、自前だし、お米も自前。凄いことだ。自家発電もしているので、電力だって一部自前。水は水道水ではなく、山から直接引っ張っているという。
さて、ご飯を食べて、ブラインドウォーク(2人1組で、1人が目をつぶっているもう1人を案内する)を実施。
人間はほとんどのことを視覚でデザインしている。
視覚を閉ざすことで、聴覚、嗅覚、感覚が発達する。
そうやって何気ない山道でも、小鳥のさえずりや、川に流れる水の音、
そういったものをいつも以上に鋭く感じることができた時間でした。
さて、その後は養鶏場につき、まずはヤギの乳搾り体験。
昔、牛の乳搾りはやったことがあったので、自信あったのだが、なかなかうまくいかず・・・ガクッ。。
、養鶏場にて、鶏が卵を産むところを見学。
待つこと10分ほど・・・産まれる。有精卵らしいので、命が宿っている。
僕らは毎日命を食べて生きていることを自覚し、責任を持って毎日を生きていかなくてはならんと思った。
養鶏場見学の後は、実際に、橋本さんちが水を引っ張っている山のところまで車で見学。
引っ張っている水は、山を5つ越えたところから引っ張っているそうだ。
遥か遠いところの水源地から水を引っ張る道をつくった昔の人に大いなる感謝。
振り返りワークショップをし、
お昼過ぎに富山を離れ、夜に無事に帰宅しました。
という流れで・・・走馬灯のように振り返りましたが、この二日間の怒涛な時間でした。
今回の旅で思ったこと、気づいた点を以下に列挙。
�食べ物の大切さと、祖父への感謝。
→今回、田んぼの稲刈りをした。めっちゃ疲れた稲刈り。
でも、その稲刈りがあってこそ、僕らのお米が供給されてくる。
そして、その田んぼを切り開いて管理するのも凄い労力である。
さらに、その田んぼに水を引くための仕組みをつくることも大変であり、
水が貯水されるためにしっかりと森・山を統治しなくてはならない。
上のことすべてがしっかりと巡りまわって、初めて僕らがお米を食べれるのだ。
本当に感謝しなくてはならないと改めて思った。
そして、幼少期に、米粒を少しでも残すと、「残すな!」と僕をビンタする祖父に今だからこそ、感謝したい。食べ物の大切さを教えてくれて本当に有難う。今回はそれを改めて感じることができました。
�農業と工業のバランス。
→農業によって、僕らの食べ物が生産され、供給される。
工業の発達によって、農業がより効率化され、生産効率が向上する。
それによって、更に良いものが安く僕らのもとに供給される。
それを食べて、僕らは日々を生きることができ、更に技術・仕組みの発展を遂げることができる。
循環しているんだ。
農業が良い悪い・工業が良い悪い。どちらが豊か?そんなことは関係ない。
どちらもあってのバランスで成り立っているんだ。
そのバランスが重要なんだとおもう。
�グローバル化する現代社会において、日本の農業の役割とは?
→既に農業もグローバル化している。大分前からだ。
正直、価格では外国産に勝つのは厳しい。自給自足農家なら別として、
大規模生産者としての日本の農家は、今後どういった役割を、地球の中で担っていくのだろうか?もしかしたら不要になってしまうのか?自給率をあげる必要があるのか?
(戦争というリスクはのぞいてね。)
あらためて、考えさせられた。無知な僕はまだ答えは見えないまま。
�人がめっちゃ元気。
→訪れたところは、いわゆる限界集落という場所であった。
駄菓子菓子、ここには限界なんて一切なかった。感じなかった。
むしろ、めちゃくちゃ豊かだった。土地?野菜?米?
いやいや、そこじゃなくて、本当に豊かだったのは人だ。
橋本一家の豊かさは凄い。
やりたいことを仕事にして、それでご飯を食べている橋本一家は、輝いている。
それは、"農家だから"とか、"都会だから"とか、そういうのは関係ないのだと思う。
っと・・・
後最後に、3人1組で振り返りで、このテーマについて話し合った。
『本当の豊かさとは何か?』
ふむ。深い。
僕なりの見解はこうだ。
本当の豊かさとは、
自分自身のやりたいこと・将来・ビジョン・ミッション、そのようなモノに対して、最適な環境に居れることで手に入るモノ。
橋本夫妻は、まさに豊かなのだ。
かのエジソンだって豊かだったのだと思う。
わかりますでしょうか?
ここはあえて、説明しません。
ただ、問いたい。
あなたは今、本当に豊かですか?豊かさとは何ですか?
今一度、皆が自分の人生と仕事と生き方を振り返るキッカケになれば幸いです。
そんなことを感じてきた旅でした。
自給自足農家が1つのライフスタイルであることを、
僕の中に刻んで、これからいたるところで発信していきたいと思いました。
以上。長文、お付き合いいただき、有難うございました。
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太田氏熱ーーい日記をありがとうございました!
1 件のコメント:
thank you for sharing the information in website
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