6/25(火) 東京大学大学院 人間安全保障のコース難民移民講座(ゼミ)にて、
UNHCR(United Nations High Commissioner for Refugees)の職員、税田よしみさんと共にプレゼンを行いました。
といってもこのブログでは、
私の前にお話しされた税田芳三さんのお話がとても面白かったので、メモの一部を掲載しますね!
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2004年にタイに居たミャンマー難民のカレン族の15万人がアメリカへ移民しはじめた。背景には、イラク戦争がある。アメリカはイラクで難民を出した国だから、イラク難民のことは受け入れられない。その上、アメリカ国内ではイスラム教だと攻撃的だという定評がある。それに比べ、カレン族は大人しいかつカトリックなのでそちらをとったということ。
日本もそのカレン族を5年後に受け入れようとしたが、移住希望者のほとんどが既にアメリカに渡っていた。
難民として国を渡るのは、大事に子供の事を考えている家族。
年配の方々は、私たちは「ここで死にたいからあなた達は行っておいで」となる。
結核の人が多いので3−6ヶ月で治し、あとは手続きをして飛行機が来るのを待っている状態のところに日本政府が受け入れを急激に発表。受け入れた経緯がある。しかし、たった数家族だった。
(追記:2010年に受け入れが決定したときのニュースを見つけましたこちら)
他の国では辛い経験をした家族に対して手厚い保護をするのだが、日本の場合は「12歳以下の子供がいること」などと逆に審査が厳しい。
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その後、パキスタンに就任された際の過酷な業務のお話も伺いました。
この国連のページにものっています。
銃弾が飛んでくるのは当たり前、自らの命を守りながら情報の流れを読み、他人の命を守る。どれだけ大変でしょう。
個人的な話ですが、わたしの中学生のときの夢の一つは国連で働くことでした。
現場で活躍していらっしゃる税田さんのお話を聞き、夢なんて言ってられないと身が引き締まる思いでした。
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ゼミが終わった後ゆっくりした雰囲気の際、どうして国連で働くようになったかのお話をお伺いしました。
税田さんは学生時代の2年間放浪の旅をし、そこでお世話になった人に恩返ししたいと、学業に戻って立ち上げたのが国際協力NGO 日本国際ボランティアセンター(JVC)。おそらくこの分野で知らない人はいないという、有名な老舗NGOです。
1980年代初頭当時、まだNGOという言葉は一般化しておらず、記者に「ンゴってなんですか」と聞かれる状態だったそう(!)。
税田さんが旅から上智大学に復学したときのお話が、また面白い。
授業料も見払い、もちろん出席もしていなかったので末席処分だったけれど、学長へ直接「旅に出た理由/旅で得た事/これからしたい事」の手紙をお渡しし、学長の名前で復学を許可するという手紙をもらったとのことです。
当時はインドシナ難民への救済がメインだったJVCの活動はどんどんと広がり、アフリカソマリアで3年活動する。
当時まだアフリカで活動する学生等珍しく、外務省役人が直接訪ねて来て、ジュネーブに寄るように声をかけら、ジュネーブで大使館の人に会い、このあと空いている?という話の後、直接面接があり国連へ採用が決定という流れだったそうです。
私のLunchTrip説明に比べて本当にレベルが違いすぎる話・・とは思いましたが、税田さんも旅をきっかけに、その後の恩返しとしてのアクションが原点だと思うと意外とLunchTripと近いものがあるかもしれません。
旅をして学んだことから何を活かすかは自分次第。
今回の税田さんはボランティア団体を立ち上げるとう動きをし、日本政府に提言できる力のあるNGOにまで育て、ご自身は国連職員として社会に貢献を始めました。
正直、わたしたち全員がそこまでできるとは思いません。
まずは、旅で得た衝撃や自分自身の変化を、誰かに伝える事が第一歩かと思っています。
LunchTripが、 GuideとしてPassengersに伝えたり、またPassengersとして参加者同士でシェアしたりする場となれば幸いです。
また、今回のように一見難しい難民問題も、よくよく見れば人間のストーリー。
LunchTripでは、マクロとミクロ両方の視点で語る事、またランチと旅という楽しい要素を意図的にいれることで、国のいい面悪い面両方を愛せるようにしていきたいと思っております。
東大院生からは、
「バイタリティがすごい!」「いってみたい!」
「わたしの後輩の学部生たちを連れて行きたい!」
などと嬉しい反応をもらいました。
いつも専門的に国際情勢や難民問題を勉強されている方には入り口過ぎるないようなのではないかと思いましたが、よかった///ほっ!!
逆に、専門的な話題には専門家しか集まらないので、LunchTripの強みは
広く「旅/食/世界」に興味がある人を集められる事が強みかな、と改めて思いました。
ではでは、また次の便でPassengersの皆様にお会いするのを楽しみにしています。
UNHCR(United Nations High Commissioner for Refugees)の職員、税田よしみさんと共にプレゼンを行いました。
ゼミではお写真がないので、終わったと生徒さんが録ってくれた一枚 |
といってもこのブログでは、
私の前にお話しされた税田芳三さんのお話がとても面白かったので、メモの一部を掲載しますね!
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2004年にタイに居たミャンマー難民のカレン族の15万人がアメリカへ移民しはじめた。背景には、イラク戦争がある。アメリカはイラクで難民を出した国だから、イラク難民のことは受け入れられない。その上、アメリカ国内ではイスラム教だと攻撃的だという定評がある。それに比べ、カレン族は大人しいかつカトリックなのでそちらをとったということ。
日本もそのカレン族を5年後に受け入れようとしたが、移住希望者のほとんどが既にアメリカに渡っていた。
難民として国を渡るのは、大事に子供の事を考えている家族。
年配の方々は、私たちは「ここで死にたいからあなた達は行っておいで」となる。
結核の人が多いので3−6ヶ月で治し、あとは手続きをして飛行機が来るのを待っている状態のところに日本政府が受け入れを急激に発表。受け入れた経緯がある。しかし、たった数家族だった。
(追記:2010年に受け入れが決定したときのニュースを見つけましたこちら)
他の国では辛い経験をした家族に対して手厚い保護をするのだが、日本の場合は「12歳以下の子供がいること」などと逆に審査が厳しい。
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この国連のページにものっています。
銃弾が飛んでくるのは当たり前、自らの命を守りながら情報の流れを読み、他人の命を守る。どれだけ大変でしょう。
個人的な話ですが、わたしの中学生のときの夢の一つは国連で働くことでした。
現場で活躍していらっしゃる税田さんのお話を聞き、夢なんて言ってられないと身が引き締まる思いでした。
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ゼミが終わった後ゆっくりした雰囲気の際、どうして国連で働くようになったかのお話をお伺いしました。
税田さんは学生時代の2年間放浪の旅をし、そこでお世話になった人に恩返ししたいと、学業に戻って立ち上げたのが国際協力NGO 日本国際ボランティアセンター(JVC)。おそらくこの分野で知らない人はいないという、有名な老舗NGOです。
1980年代初頭当時、まだNGOという言葉は一般化しておらず、記者に「ンゴってなんですか」と聞かれる状態だったそう(!)。
税田さんが旅から上智大学に復学したときのお話が、また面白い。
授業料も見払い、もちろん出席もしていなかったので末席処分だったけれど、学長へ直接「旅に出た理由/旅で得た事/これからしたい事」の手紙をお渡しし、学長の名前で復学を許可するという手紙をもらったとのことです。
当時はインドシナ難民への救済がメインだったJVCの活動はどんどんと広がり、アフリカソマリアで3年活動する。
当時まだアフリカで活動する学生等珍しく、外務省役人が直接訪ねて来て、ジュネーブに寄るように声をかけら、ジュネーブで大使館の人に会い、このあと空いている?という話の後、直接面接があり国連へ採用が決定という流れだったそうです。
私のLunchTrip説明に比べて本当にレベルが違いすぎる話・・とは思いましたが、税田さんも旅をきっかけに、その後の恩返しとしてのアクションが原点だと思うと意外とLunchTripと近いものがあるかもしれません。
旅をして学んだことから何を活かすかは自分次第。
今回の税田さんはボランティア団体を立ち上げるとう動きをし、日本政府に提言できる力のあるNGOにまで育て、ご自身は国連職員として社会に貢献を始めました。
正直、わたしたち全員がそこまでできるとは思いません。
まずは、旅で得た衝撃や自分自身の変化を、誰かに伝える事が第一歩かと思っています。
LunchTripが、 GuideとしてPassengersに伝えたり、またPassengersとして参加者同士でシェアしたりする場となれば幸いです。
また、今回のように一見難しい難民問題も、よくよく見れば人間のストーリー。
LunchTripでは、マクロとミクロ両方の視点で語る事、またランチと旅という楽しい要素を意図的にいれることで、国のいい面悪い面両方を愛せるようにしていきたいと思っております。
東大院生からは、
「バイタリティがすごい!」「いってみたい!」
「わたしの後輩の学部生たちを連れて行きたい!」
などと嬉しい反応をもらいました。
いつも専門的に国際情勢や難民問題を勉強されている方には入り口過ぎるないようなのではないかと思いましたが、よかった///ほっ!!
逆に、専門的な話題には専門家しか集まらないので、LunchTripの強みは
広く「旅/食/世界」に興味がある人を集められる事が強みかな、と改めて思いました。
ではでは、また次の便でPassengersの皆様にお会いするのを楽しみにしています。
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